RIDING PLEASURE! ジャーニーモーターサイクルの日常

昨日に引き続き長期保管車両のキャブオーバーホールを進めます。

ショートパーツを組み込み元通り４気筒分を結合しました。
研磨仕上げやメッキ処理がしてある部分を除いてキャブボディをブラスト処理したので仕上がりも一層美しくなりました。各気筒のキャブレターを結合するホルダーとシャフトも分解・清掃＆グリスアップをすることで軽快なスロットル操作が戻るようにしてあります。

実油面のデータがある車両はＨ寸の調整だけでなくゲージを使用して全てのキャブレターで正確な油面調整を行います。この車両は過去の整備でこのような調整を行われないままだったようで油面は高過ぎで、更に各気筒バラバラの状態でした。

新品のフロートバルブ＆シートを使用したので調整後のフロート高さは目視でほぼ揃っている状態になりました。


組みあがったキャブを車両に取り付けると難なく再始動、その後調整すると調子が良い４気筒サウンドが蘇りました。
修理着手前の健康診断で各気筒の圧縮圧力が若干低めで不安でしたが、心配していたオイル燃焼による白煙やバルブシート損傷やエンジンの異音も無く暖機後も安定した運転が出来てひと安心でした。


しかし、同系列ながらエンジン特性が異なる年式違いモデルのキャブレターが装着されてエアクリーナーは取り外されてしまいパワーフィルター仕様になっているこの車両．．
ニュートラルポジションでのレーシングでは問題なさそうですが、完調にするにはセッティングの変更が必要な予感．．

緒戦には快勝しましたが、戦いはまだ続きそうです。


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